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トランプ大統領は2021年1月18日を、マーティン・ルーサーの日として休日にすると宣言した。
(1983年から1月の第3月曜日が国民の祭日となっているが、休日にすると宣言した)

マーティン・ルーサーといえば、言わずと知れたキング牧師のこと。
アメリカの黒人解放運動の代表的な指導者で、1963年のワシントン大行進の演説における「私には夢がある」はあまりにも有名。
しかし、それ以外にもキング牧師は様々な言葉を遺している。

自分の一番好きな言葉は、下記の2つ。
問題になっていることに沈黙するようになった時、我々の命は終わりに向かい始める。
この変革の時代における最大の悲劇は、悪人の執拗な暴言ではなく、善人の沈黙であったことを歴史は記録しなければならないだろう。

トランプ大統領が話題に出してくれたことで、自分はキング牧師のこの言葉を思い出すことができた。
サイレントマジョリティーではいけない、今この瞬間、ここに書き留めておかないといけない気がした。

今週の1月20日、大統領就任式が行われ、バイデン氏が大統領になる。
そしてトランプ氏の支持者が暴れるんじゃないかとワシントンが警戒態勢になっている。
トランプ氏は弾劾されるべきだとかなんとか。
と、多くのメディアが伝えている。

これからバイデン政権が始まるのは、もう確定事項なのだろうか。
選挙に不正があったかもしれないのに、それはデマです、の一言で片づけられてしまってよいのか。
このまま不法な移民がアメリカを占拠し、世界中の人々がアメリカの圧政に盲従することになるのだろうか。
為政者が代わることで世界が大きく変容するかもしれないのに、今ある日常が瓦解するかもしれないのに。
一国の大統領のSNSが凍結されているという、どう考えてもおかしい事態なのに。
慨歎することもなく、一方首肯することもなく、安閑というか、無関心に生きている人が多いのは何故だろう。
この選挙結果が分水嶺となって、幾星霜を重ね気が付いていたら世界が共産主義化していた、なんてことになったら……。

というのが、1月6日時点での自分の胸臆。
だが、SNSには私と同じことを考えている人が多くいたし、この事態に動じることなく冷静で通暁な識者もいた。
今はその人たちの言っている内容を熟読玩味し、落ち着きを取り戻している。

だからここに書いておくことにした。
1月20日の時点で大統領は決まらないし、もう大統領が誰になるとかそんな話ではなくなっていると思う。
世界の形が、自分たちの見えないところで、大きく変わり始めている。
自分たちの想像のできない、常識だと思っていたことが実は違っていた、なんてことが、起こる可能性がある。
よって自分は、それに対する心の準備を今からしておきたいと思う。

星の王子さまのキツネも言っていた。一番大切なものは目に見えないと。
見えないならば、見えるようになるまで、お茶でも飲んで待っていようか。
正義が勝つことは、いつの世でも自明の理なのだから、こちら側が焦る必要なんて無い。

それよりも……「人間の皮を被った化け物」に、文字通り人間が「喰われて」いるというのはマジなの?
これだけは信じがたいのだが、、、受け入れなければならない日もそう遠くないのかもしれないね。