自分が高校生の時、クラスで配られたとある新聞が、実家の引き出しから見つかりました。
その名も「30秒で世界を変えちゃう新聞」。

配布されたのが2007年6月ですから、今からおよそ13年前の新聞です。
下記リンク先にもありますが、発行部数3000万部でしかも無料、商業広告を入れずに有志(TEAM GOGO! 2007)の寄付のみで作成され、学校などに配布されたようです。

内容は環境問題への啓発。
このままでは、10年の2017年には「ポジティブフィードバック」によってもっと地球環境は悪くなってしまう、という山田玲司さん作の警告漫画や、30秒で世界を変えるための方法などが掲載されています。
※「ポジティブフィードバック」は人材育成の用語が一般的だが、ここでは地球温暖化の進行による悪影響のことを示す。

漫画に掲載されていた、IPCCとイギリスのスターン報告書とインデペンデント紙をもとにした「ポジティブフィードバック」による近い世界の未来は……
・平均温度が1.5℃上がった東京では、埼玉のすぐ近くまで海に沈む。多くの病気が流行し、ワクチンや病気が足りない。
・平均温度が2.4℃上昇すると珊瑚礁はほぼ全滅し、ほとんどの牧場が砂漠化し生物種の3分の1が絶滅。
・平均温度が3.4℃上昇すると熱帯雨林は砂漠になってアマゾンの森は火の嵐になる。
・平均温度が5.4℃上昇すると海面は5m上昇、それがそのまま続くと地球全体から氷がなくなって海面は70m上昇、食べ物はほとんどない。

しかし、気象庁のウェブページによると、世界の年平均気温は「長期的には100年あたり0.75℃の割合で上昇」しているとあります。
なので、1.5℃の上昇なんてのは10年そこらで変わるものではないから、「埼玉のすぐ近くまで海に沈む」未来はかなり先のお話です。
近い未来のお話ではないのに、上記のように書かれているのは、ちょっとオーバーじゃないかな。。。

それでも『天気の子』のように、異常気象により都心が海になってしまう、という未来もありえる。
子孫のためにも、今ある地球を残す努力はしたいなと思いつつ、今の生活を切り詰めることなく、食べ物を粗末にしないといった「当たり前のこと」をやっていくべきだとは思います。

ちなみに新聞は以下のリンクから閲覧可能です。




「半径3mを変えたら世界が変わったステキなGOOD NEWS」には、地球温暖化を防ぐためのイベント等が紹介されているコーナー。
10年後の今も存続しているみたいなので、覚書程度にリンクを貼っておきます。

●「打ち水大作戦」
→2020年は8月1日に実施。果たしてどれくらい温度が下がったのか……。

●岩手県葛巻町の自然エネルギー

→2007年ではエネルギー自給率78%だったのが、2015年には160%を達成したもよう。

●100万人のキャンドルナイト

→2003年から夏至の日に電気を消すキャンドルナイトを行っていた。2020年現在、冬至の日にも実施を呼びかけている。

●週一でキャンドルナイトを行っていたオーガニックカフェレストラン「カフェスロー」

→現在もイベントとしてキャンドルナイトは行っているようです。

●非電化工房

→地球温暖化を促進しない「非電化製品」を開発している藤村靖之さんのページ。

●「アースデイ」

→毎年4月22日。地球のことを考えて行動する日となっている。銀座の歩行者天国が始まりも、アースデイがきっかけ。



最後の紙面に載っていた名言っぽいものも興味深かったので転記。(→以下は出典など)

●「あなたが持っている才能を使いなさい。一番美しい声の鳥しか鳴かなかったら森は静かになってしまうだろう」
→アメリカの作家・ヘンリー・ヴァン・ダイクの言葉。
 一人だけでなく多くの人が行動することが大事なのだ。

●「どんな人にでも未来をつくりだすちからがある。」
→出典みつからず。

●「この世に存在する一切のものには、すべて不要なものは一つもない。」
→松下電器産業創業者である、松下幸之助の言葉。
 不要と思っていたものが、実は大切であることもある。

●「それを夢見ることができるならば、あなたはそれを実現できる。」
→ウォルト・ディズニーの言葉「If you can dream it, you can do it.」の訳。
 夢をみたいと思った時から、スタートラインに立っていて、ゴールを目指しているのかもしれない。

●「力は知識を隠しておくことからではなく、分かち合うことから生まれる。」
→マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツの言葉。
 知っていることは自分ひとりじめにしてはいけない。

●「自分自身が平和でいることで、あなたはすでに平和な世界の一部になっているのです。」
→オノ・ヨーコの言葉。

●「未来を予測する最善の方法は、自らそれを創り出すことである。」
→パーソナルコンピューターの父と呼ばれる、アラン・ケイの言葉。
 未来は自分で切り開くものだと解釈している。

●「わたしたちのすることは、大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。でもその一滴の水があつまって大海となるのです。」
→マザー・テレサの言葉。
 小さなことからこつこつと。

●「一緒に種をまきましょう。」
→出典みつからず。

●「YES IS LOVE」
→出典みつからず。

●「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。」
→高村光太郎の『道程』より。
 これもアラン・ケイの言葉と同様に、未来は自分で切り開くものであり、その足跡が即ち「人生」であるということを示している。

●「ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ。」
→こちらもオノ・ヨーコの言葉。
 夢は誰かと一緒にみるもの……あ、虹ヶ咲を思い出す。。。

●「今日という日は残りの人生の第一日目である。」
→アメリカの薬物中毒患者救済機関創設者、チャールズ・ディードリッヒの言葉。
 英語では「Today is the first day of the rest of your life.」
 初心忘れずべからず。何かを始めるのに遅いことはない。

●「Be a good person and everything else will come to you.」
→武術の達人でありシステマ創始者、ミカエル・リャブコの言葉。
 意味は「良い人であれ。全てがもたらされるだろう。」

●「未来は人間の思い描いたとおりになる。」
→出典みつからず。

●「明日とは、明るい日と書きます。」
→アン真理子の曲『悲しみは駆け足でやってくる』より。

●「君が行けば、世界も行く。 正確に、君と歩調をそろえて。」
→出典みつからず。

●「自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。」
→ゲーテの言葉。
 「誰かがやってくれるだろう」という傍観者効果によって、誰一人として行動を起こさないことがある。