アメリカ発祥の怒りをコントロールする心理トレーニングについてです。

JAF Mate 10月号では、特集記事「怒りのコントロール」が掲載。

車の運転中のイライラはなぜ起こるか。
どうしたら、イライラを抑えることができるのか。
など、有益な情報が掲載されているので、紹介します。



怒りのメカニズムとは

まず、怒りはなぜ発生するのでしょうか。
そのメカリズムは、以下のように記載されています。
ライターに例えるとわかりやすい。炎(=怒り)を燃やすには、スイッチを押して火花を散らす必要がある。怒りのスイッチは、例えば「マナーは守るべきだ」と思っている人が、マナーを守らない人を見かけたときなど、「べき」が裏切られることで押され、怒りの火花が散る。怒りの燃料になるのはマイナスの感情(不安、苦しみ、孤独感など)や、マイナスの状態(ストレス、睡眠不足、空腹など)。
(出典:JAFMate 10月号 p.24)
なるほど、わかりやすいたとえです。
ということは、火花を散らすように努めるよりは、心がマイナスに傾かないようにすることが大事なのですね。
運転に限って言えば、早めに家を出るとか、しっかり睡眠をとるとか。
やはり心に余裕を持つことが一番のようです。



怒りをコントロールする

それでも、現代社会において平常心を保つことはなかなか難しい。
怒り状態に至る時間(沸点)が長い人もいれば、短い人もいます。
なので、怒りを感じたときに、どう自分を律するか、テクニックを知っておくことも大切です。

運転中に怒りを感じたら
6秒かけて深呼吸
  3秒間息を吐き、その後3秒かけて吸う。6秒の間は何も考えない。
  脳の中心で生まれる感情に、脳の表面で生まれる理性が介入するまでには、
  数秒かかるというのが6秒の根拠。
家族の写真を見る
  写真が怒りのストッパーの役目を果たしてくれる。
数を逆から数える。
  100から逆に数える、100から3ずつ引きながら、など、あえて数えにくい方法で。
  怒りの対象から意識をそらし、衝動的な行動を遅らせるため。
合言葉を唱える。
  気持ちが落ち着く言葉を唱える。
  ペットの名前など、好きな言葉をあらかじめ決めるとよい。
怒りの対象から離れる。
  相手が目に入らないところまで行くなど、自分の行動を変容する。
(引用:JAF Mate 10月号 p.25 一部改)
この5つのコントロール法は、運転以外でも使えるものです。
例えば、駅で歩いているときに肩がぶつかった、とか、電車の中で騒いでいる若造を見かけた、とか、「こうあるべき」なのにルールを守らない人はたくさんいる。
素直にごめんなさいが言えない、自分さえよければ他人はどうでもいい、そんな典型的な「クソ野郎」に対し、怒りの矛先を向ける。

無駄、ですよね。

こういうならず者たちに関わるのは、時間の無駄、というより、人生の無駄。

もちろん怒りは心の均衡を保つうえで大切な感情ではあります。
しかし、怒るのは、必要なときに必要な分だけにすべきです。
不必要なのにカリカリしているのは、人生の質が下がってしまいます。
自衛の意味でも、アンガーマネジメントを自分の中でしっかり意識して、少しでも無駄を減らしたいなと思いました。

以上です。