【作品情報】
原作TRIGGER
岡田麿里
監督小林寛
シリーズ構成
脚本
岡田麿里
キャラクターデザイン
三輪士郎(原案)
米山舞
アニメーション制作TRIGGER
話数全12話
放送年2016年春(2016年4月~2016年6月)
キャスト阿形 勝平 - 梶裕貴
園崎 法子 - 山村響
高城 千鳥 - 寺崎裕香
天河 一 - 前野智昭
由多 次人 - 島﨑信長
牧 穂乃香 - 佐藤利奈
新山 仁子 - 久野美咲
日染 芳春 - 西山宏太朗
製作キズナイーバー製作委員会



【PV】




【あらすじ】
舞台は、埋立地に作られた街・洲籠市。
かつては未来型都市として栄えたこの街に住む高校生・阿形勝平は、なぜか痛みを感じない不思議な身体を持っていた。
夏休み目前となったある日、勝平は謎の少女・園崎法子の手引きにより、痛みを共有する仲間「キズナイーバー」の一人に選ばれてしまう。
そして、同様に「キズナイーバー」として繋がれたクラスメイトたち。
しかし、彼らは本来なら仲良くなることのない別々のグループに属していた。
園崎は言う「これは、争いに満ちた世界を平和に導くための実験なのです。」
その言葉とともに数々の試練が彼らに降りかかる。
互いの傷を背負うことになった、少年少女たちのひと夏の物語がここから始まる!



【レビュー】(未視聴の方向け)
『あの花』『ここさけ』で知られる脚本家の岡田麿里さんが脚本をつとめる、TRIGGERのオリジナルアニメ作品です。
引き込まれる世界観に、思わず入り込んでしまうはずです。
語ることすべてがネタバレになるので、語れることはここまで。
続きはネタバレがあります。

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【感想】(ネタバレ含む)

[各話リスト]
 1 一目あったその日から絆の花咲くこともある
 2 こんな異常事態カンタンに飲みこめんならバリウムなんざバケツ二杯は軽く余裕だっつーの
 3 どんなにさんざんな状況だって捉えかた次第でなんとかやっていけるかも……ねっ?
 4 せっかく繋がりあったんだしさ もっとお互いわかりあおうよん
 5 ひゃっほい、合宿だぁ! 鹿のフン踏んで枕投げしてゴーゴー!
 6 あんた達といると ほんっとにろくなことがない
 7 七分の一の痛みのそのまた七倍の正体に触れる戦い
 8 ハッピーな時間ってそうそう長くは続かないものだよね
 9 万事休す……かしら
10 好きな気持ちがむくわれないかもなんて重々承知の上だろ?
11 いちいち連絡しあって気持ちを確認しあわないと。だって、友達なんだから!
12 世界中にキズナシステムが広がって

[全体的な感想
☆「他者との協調性が何より重んじられる現代の日本」における7つの大罪とは
  ・愚鈍
  ・独善ウザ
  ・脳筋DQN
  ・狡猾リア
  ・上から選民
  ・不思議メンヘラ
  ・インモラル
☆これらの大罪を背負っている7人の、超個性的なメンバーたちを中心に、物語が進んでいきます。
☆この7つの大罪を「悪い個性」とマイナスにとらえるか、「超個性的」とプラスにとらえるかはその人次第だと思います。
☆ただ、これらの大罪は、他者の痛みや苦しみを理解することに欠けている現代の日本人の多くに当てはまるものではないでしょうか。
☆この作品ではお互いの痛みを分け合う「キズナシステム」を通じて、その理解することの大切さを、脚本家の岡田さんは伝えたいのだとみていて思いました。
☆痛みには「物理的な」痛みのほかに、「心の」痛みというものも存在します。「心の」痛みには当然片思いの苦しみや嫉妬という感情も含まれます。
☆物語の中盤では、勝平のクラス担任である山田先生の策略で、主に4人の恋愛感情が刺激されてしまい、せっかく心が通じ合った7人が離れるというシーンがありました。
☆全くタイプの人間たちが、「キズナシステム」によって(半ば強制的に)仲良くなっていくわけですが、私は、心を通わせるためには相手の心の中へズカズカと入ってもよいとか、本音でぶつけあって相手を傷つけることで本当に仲良くなるとか、それはまた違っていると考えます。
☆誰しも嫌われたくないから、本当の気持ちを他人に見せることができないわけで。それを「うわべだけの関係」「形だけの友達」なのかというと、そうではないと思いますし、むしろその「親しき中にも礼儀あり」みたいな考え方で人と付き合い仲良くなっていくというプロセスのほうが、理にかなっているとも思うのです。
☆まあそれぞれいろんな考え方があるといえばそれまでですが。そういった「人とのつながり」「他者との付き合い方」「相手の痛みや苦しみを理解することの大切さ」を考えるきっかけとなる作品ではないでしょうか。
☆個人的にはエンディングテーマの『はじまりの速度』が好きでした。
☆エンディング映像では、4人の女の子たちが花を持っています。公式サイトにもありますが、その花の「花言葉」を理解すると、作品をより楽しめます。(以下は自分が勝手に解釈したものです)
□アガパンサス-新山仁子
花言葉は「恋の訪れ」。
不思議メンヘラを演じていた彼女にとって、初めて好きになった天河への気持ちを表す。
□ヒャクニチソウ(ジニア)-牧穂乃香
花言葉は「不在の友を思う」。
不治の病に犯され、漫画の最終回を描き上げた後に亡くなった、穂乃香の親友である瑠々への気持ちを表す。
□アスター(エゾギク)-高城千鳥
花言葉は、紫が「私の愛はあなたの愛より深い」、白が「私を信じてください」。
園崎よりも勝平への愛は深いこと、そして勝平へ自分のことを信じてくれるはずだという、ひとりよがりな気持ちを表す。
□バラ-園崎法子
3色のバラの花言葉は、白が「純潔」、緑が「あなたは希望を持ちえる」、オレンジが「絆」。
幼いころの清らかな気持ちを持ち得る園崎さんは、キズナシステムがなくても「絆」をつなげることができる「希望を持っている」ことを表す。
☆岡田さんが脚本を書く作品の特徴として、自分の心の中にある気持ちを相手に伝えることの大切さを訴えるものが多いと感じます。岡田さんが脚本をつとめたこれらの作品群が好きな方にはおすすめです。
□凪のあすから
□とらドラ!
□AKB0048、AKB0048 Next Stage
□true tears
□花咲くいろは
□さくら荘のペットな彼女
□心が叫びたがっているんだ
□絶園のテンペスト
□selector infected/spread WIXOSS
□ブラック★ロックシューター
など。

キズナイーバー (1) (電撃コミックスNEXT)
彼岸ロージ
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-07-26